「 B-7フライトジャケット 」は、数あるミリタリーアウターの中でも群を抜いて希少性を持つモデルだ。1941年、アラスカに駐屯する陸軍航空隊向けに採用された極寒地用ジャケットで、わずかな期間(1年ほどと言われている)のみ 支給された幻との名作。今回は、ムートンを贅沢に使用した本格仕様の「#8230」をメインに、茶芯の魅力を持つ「#8230BC」とあわせて紹介する。

[HOUSTON|#8230 ムートンB-7フライトジャケット]
B-7とは? “シープシアリング最強” とも呼ばれる極寒地モデル

[HOUSTON|#8230 ムートンB-7フライトジャケット]
アラスカでの運用を前提に誕生した防寒服
B-7は、−30℃以下の環境を想定し、アラスカをはじめとする極寒地域に配備されたパイロット向けに設計されたモデルで、極寒地での歩哨(歩兵)任務にも対応していた。
全身を覆う厚手のシープシアリング(ムートン)に加え、大型フードやチンストラップ、レザーパーツで補強された堅牢な構造は、まさに“極地用戦闘服”と呼ぶにふさわしい。
その豪華さと生産効率の悪さから短期間で廃止されたが、現代では “幻のミリタリージャケット” として高い人気を誇る。
ちなみに「シープシアリング」の “シアリング” は、英語の shear(刈る)+ -ling(状態)を語源とし、「刈り揃えられた毛皮素材」を意味する。すなわち、Sheep(羊)+ Shearling(ムートン)=「羊の毛皮(毛付きの革)を刈り揃えて整えた素材」ということになる。軍事用語では sheepshearling がムートン素材の正式規格名として扱われている。
B-3・B-6との違いは?
B-3:爆撃機搭乗員用の重量級モデル
・1930年代初頭に登場
・フード無し、レザー補強が多い
・高高度の極寒環境に特化した“重量級”
B-6:軽量化と機動性を意識した派生型
・B-3の軽量版として誕生
・身幅・袖がややスリムに
・機動性を重視した実用モデル
B-7:最も防寒性に優れた“陸軍航空隊最後のシープシアリング”
・B-3・B-6と比べて 最も着丈が長い(ここが最大の特徴)
・本体はムートンだが、フード付きで防風性能が桁違い
・豪華すぎる仕様のため短命で終わった希少モデル
つまりB-7は、
「最高の防寒性 × 豪華構造 × 生産性の低さ」
が揃った“究極かつ幻”の存在と言える。
・「直営店限定! リアルムートンを使用した『B-3ジャケット』」
・「ムートンフライトジャケットの完成形『B-6 フライトジャケット』」
見た目と着用感について

[HOUSTON|#8230 ムートンB-7フライトジャケット]
ムートンが生む圧倒的な存在感
着丈が長く、ずっしりとした重量感があるのがB-7の特徴。
羽織った瞬間に身体を包み込むムートンの密度が、他のフライトジャケットでは得られない“迫力”を生む。
現代でも着やすいよう微調整されたバランス
シルエットそのものはオリジナルB-7を踏襲しつつ、
HOUSTONでは着丈や身幅を現代向けにわずかに調整。
極端に野暮ったくならず、ムートン特有の厚みを活かした存在感を保ちながらも、日常で着やすいバランスに仕上げている。
長く愛用するほど“自分の体に馴染む”一着に
ムートンは耐久性が高く、着込むほどにレザーの表情やクセが自分の体型に沿って変化していく。
数年、数十年単位で育てられるアウターとしての魅力を備えている。
#8230 MOUTON B-7 FLIGHT JACKETの特徴

[HOUSTON|#8230 ムートンB-7フライトジャケット]
贅沢にムートンを使用した本格仕様
全体を覆うムートンは、防寒性だけでなく着用時の安定したボリューム感を生む。フードまでムートンを採用する重厚な構造は、まさにB-7ならでは。
ホースレザー×ムートンのコントラスト
フード・前立・袖・ポケット周りなど、随所にホースレザー(馬革)のパーツを配置。より堅牢で、見た目にもアクセントとなる仕上がり。
ファスナーや金具にもヴィンテージ要素
金具類は無骨な質感を持つカラーリングで統一。ミリタリーの世界観を崩さず、B-7の雰囲気をさらに引き立てる。
茶芯モデル「#8230BC」の魅力

[HOUSTON|#8230BC ムートンB-7フライトジャケット(茶芯)]
着込むほどに“芯の茶色”が浮かび上がるスペシャル仕様
革の表面をブラックで仕上げ、中の茶色(芯)を残した「茶芯(ちゃしん)」。摩擦や経年変化により、徐々に茶色が表面に現れてくるため、“黒 × 茶” の立体的なエイジング を楽しめる。
ヴィンテージ好きに刺さる“育てるB-7”
茶芯は、着用する人のクセや生活環境で表情が大きく変わる。ムートンの迫力に茶芯のエイジングが重なることで、唯一無二のB-7へと育っていく。
#8230 MOUTON B-7 FLIGHT JACKETの主な特徴とディテール解説

▲ 極寒仕様の象徴──高級ファー付きフード
フード縁にはボリューム豊かなリアルファーを採用。顔まわりの外気を大幅に遮断し、極寒地でのミッションを想定したB-7ならではの迫力と防寒性を備える。

▲ 風を遮断するチンストラップ
フード下のチンストラップを留めることで、首元〜顎をしっかり覆う構造に。吹き上げる寒風を食い止める、B-7独自の“実用のためのデザイン”が息づく。

▲ レザーの補強が映えるドローコード周り
フードのフィット感を調整するドローコードには、負荷がかかる付け根部分をレザーパッチで補強。ヘビーウエイトのシープシアリングに見合う無骨な仕上がりで、経年変化も楽しめる。

▲ 防寒性を支える肉厚ムートン前立て
前立てには極厚のムートンを贅沢に使用。ボタンを留めた際の気密性が高く、冷気の侵入を徹底的に抑える。ループ留めの素朴な仕様もB-7らしい表情。

▲ TALONジッパー仕様のフロント
ジッパーにはヴィンテージ愛好家に支持されるTALON製を採用。前立てからのムートンがのぞくコントラストが美しく、機能も意匠も兼ね備えた象徴的ディテール。

▲ サイドポケットはフルレザー仕様
パッチタイプの大きなポケットを採用。重量級のムートンボディに耐える堅牢な仕様で、実用的な収納力を確保する。

▲ ジッパーポケット
レザー製のパッチポケット上部には、ジッパーポケットも完備。ジッパーにはヴィンテージ愛好家に支持されるTALON製を採用。

▲ 袖口もフルムートンで覆う極寒仕様
袖口までしっかりムートンを配したB-7の象徴的デザイン。手首まわりの冷気侵入を防ぎつつ、保温層を最大化。見た目の迫力と実用性が直結したディテール。
#8230 MOUTON B-7 FLIGHT JACKET
#8230 ムートンB-7フライトジャケット

BROWN
[HOUSTON|#8230 ムートンB-7フライトジャケット]
HOUSTON
MOUTON B-7 FLIGHT JACKET
ムートン B-7 フライトジャケット**
– 品番:#8230
– 素材:表地/羊革(ムートン)、別布/馬革、フードボア/コヨーテファー
– フロント:ボタン+TALONジッパー仕様
– ディテール:フード一体型デザイン、コヨーテファートリム、レザートリム補強、ハンドウォーマーポケット、袖口ムートンカフ、裾ムートン仕様
– カラー:ブラウン(トリム)
– サイズ展開:M・L・XL
#8230BC MOUTON B-7 FLIGHT JACKET
#8230BC ムートンB-7フライトジャケット

BROWN CORE
[HOUSTON|#8230BC ムートンB-7フライトジャケット]
HOUSTON
MOUTON B-7 FLIGHT JACKET (BROWN CORE(茶芯))
ムートン B-7 フライトジャケット(茶芯モデル)
– 品番:#8230BC
– 素材:表地/表地/羊革(ムートン)、別布/馬革、フードボア/コヨーテファー
– 特徴:経年変化で下地のブラウンが浮き上がる “茶芯” 仕様のレザーを採用
– フロント:ボタン+TALONジッパー仕様
– ディテール:フード一体型デザイン、コヨーテファートリム、レザートリム補強、ハンドウォーマーポケット、袖口ムートンカフ、裾ムートン仕様
– カラー:茶芯
– サイズ展開:M・L・XL
まとめ:極寒地用ジャケットの頂点、“幻”を日常に
B-7は、わずか数年しか生産されなかったがゆえに“幻”と語られるフライトジャケット。その存在理由は徹底した防寒性能にあり、現代でも他のアウターとは一線を画す重厚さを誇る。
HOUSTONの「#8230」「#8230BC」は、歴史的背景を忠実に踏まえつつ、末永く愛用できる強度とムートンの迫力を備えた一着。着るほどにムートンとレザーが身体に馴染み、年を重ねるごとに自分だけの表情へ育っていく。
“一生もののフライトジャケット”として、B-7は唯一無二の存在だ。
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